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それで全力?

早稲田大学3年のたけしのブログ。早稲田に現役合格した体験に基づく勉強法や、大学生に役立つファッションなど様々な情報をお届け。

【伊藤計劃】映画「虐殺器官」レビュー(ネタバレなし)

記事を書いた人:たけし あとで読む

 

 

2/3に公開となった、故・伊藤計劃(けいかくと読みます)さん原作の「虐殺器官」を観てきました!もともと小説で読んでいたのですが、映像で見ると迫力が違いました。

 今回はネタバレなしでレビューをお送りします。見ようか迷っている方、ぜひこの記事を読んでから映画館へ!

 

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映画「虐殺器官」初公開カットを含む最新PV公開 - GIGAZINE

 

 

そも そも伊藤計劃ってどんな作家だったの?

伊藤 計劃(いとう けいかく、本名伊藤 聡1974年10月14日 - 2009年3月20日)は、日本SF作家武蔵野美術大学美術学部映像科卒。

 2007年に、『虐殺器官』で作家デビューしてからわずか2年ほどで早逝したが、その処女作はゼロ年代日本SFのベストに挙げられている[1]

  伊藤計劃 - Wikipediaより

 

 早くして亡くなってしまったものの、その才能は本物。代表的な長編は「虐殺器官」、「harmony」、「屍者の帝国」の三つ。 

 すべて読みましたが、どれも圧倒的な文章力、緻密に作られた世界観で、すぐに読み終わってしまいました。ジャンルはSFとなっていますが、正確にはSF×哲学って感じ。     

 今回紹介する「虐殺器官」は近未来のミリタリー×言語。ただのSFじゃなくて、内容も充実しているので普段SFを読まない方でも楽しめる作品になっています。ネタバレになるから言えないけど、この人本当に発想がすごいし天才っているんだなーって思いました。もう新作を読めないのが悔しすぎる・・・。

  原作を読むときは「虐殺器官」→「ハーモニー」→「屍者の帝国」の順番がおすすめ。 最初の二つは別の話ですが世界観が同じで時系列順なので。屍者の帝国は途中から円城塔さんとの合作になっているので、最後に読むのがいいと思います。

 

あらすじ

9.11以後、テロ対策のため、自由と引き換えに徹底的なセキュリティ管理体制に移行した先進諸国と、いまだ内戦、紛争、虐殺が起こる後進国とに世界は二分されていた。

 

暗殺を請け負う特殊部隊の主人公、クラヴィス・シェパード大尉は、訪れる国々で次々と虐殺が起きている謎のアメリカ人言語学者、ジョン・ポールを追うことに。

 

ジョン・ポールの目的とは、「虐殺を引き起こす器官」とは一体何なのか・・・?

というのが大まかなストーリー。 

 

入場者特典

 

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 入場者特典として、原作イラスト、映画のフィルム風のしおり四つセットと、ジョンポールの声優・櫻井孝宏さんの原作朗読ボイスが聞けるQRコードがもらえます。

 声優ファンにはたまらないはず!僕的にはしおりがめちゃくちゃ嬉しい。ちょうど本読むときのしおりがほしかった!これで読書が捗るってもんですよ!

 

 

レビュー(ネタバレなし)

 

 以前の製作会社の倒産という苦境を迎えながらも公開となったこの作品。

もともと伊藤計劃作品を読んでいたため、世界観などはすんなり入ってきました。

映像はもちろん綺麗だったし、声優陣も豪華でとても楽しめました。

 しかし、原作の語り部が主人公なため、細かい心理描写や、情景に対する感情描写が欠落していました。映画の核心に触れない範囲でいうと、クラヴィスの死生観に大きな影響を与えた母親の描写は一切カット。そのせいで、初見だと主人公の行動理由がいまいちわからなくなって、感情移入するのが難しそうだなって思いました。

 また、SF作品特有の科学技術に対する説明もほぼなし。ただ単語が出てきて、あとはほったらかし、ということが多かった。SFの醍醐味ともいえる近未来の設定がわからないのはもったいない。

 ただ、話の主軸が大きく、サイドの描写まで入れてしまうと、時間が長くなりそう。

しょうがない部分が大きいんだろうなって感じました。

 

結論

 映画としては非常に面白いですが、映画だけでは100%この作品は楽しめないと思います。映画を見る前に原作小説を読むことをおススメします。細かい設定がわかるとなお楽しいこと間違いなし!